売上を増やさなくても、利益は増やせる~カメラを捨てたオリンパスが、営業利益を3倍にした秘密大赤字から営業利益1,000億円。オリンパスのV字回復の裏側
2011年企業の信用を揺るがす不正会計事件により上場廃止の危機にあったオリンパス。加えて主力だったカメラ事業も赤字が続き2012年3月期には最終損益が489億円の赤字にまで悪化しました。しかしそこから数年オリンパスは見違えるような回復を果たし、2016年3月期には営業利益が1,000億円を突破。営業利益率も12%を超え、どん底から黒字企業へと大きく生まれ変わったのです。その転機となったのは、“ある決断”。しかもそれは大企業だからできた特別な方法ではありません。むしろ、中小企業こそ実践しやすいシンプルで本質的な経営判断でした。

オリンパスを救った「ある決断」とは?
営業利益1,000億円超と利益率12%という驚異的な回復。そのきっかけとなったのが赤字事業の整理である”選択”と黒字事業への“集中”でした。当時のオリンパスはカメラ事業や携帯販売事業、顕微鏡事業など長年続けてきた複数の事業が足を引っ張り全体の収益を圧迫していました。一方で、消化器内視鏡を中心とする医療機器分野は世界トップクラスのシェアを持ち安定して利益を生み出す黒字事業でした。そこでオリンパスは、これまでの「全部やる」経営から脱却し医療機器という一つの事業に経営の資源を集中。

赤字事業は次々と手放し人材・資金・時間のすべてを医療分野に再配分しました。結果として、売上高は大きく伸びていなくても営業利益はわずか3年で約3倍に増え営業利益率も4%台から12%超へ。つまり、“売上を上げなくても利益を増やせる”構造に生まれ変わったのです。この経営判断に必要だったのは大きな投資でも最新技術でもありません。「自社にとって本当に稼げるものは何か?」を見極め、それ以外をやめるという判断でした。中小企業でも「いまの仕事をすべて続ける必要があるのか?」と一度立ち止まって考えてみるだけで経営は大きく変わるかもしれません。

「少ないけれどしっかり利益が出る事業」に集中することこそ、これからの経営には欠かせない視点ではないでしょうか。
中小企業にもできる「選択と集中」
~弊社クライアントの例
弊社のクライアントでも「選択と集中」で利益を大きく改善した企業があります。株式会社山田園は特定のマーケットに売上の95%を依存していましたが、コロナの影響でその市場が一気に縮小。売上は半分に落ち込み大きな赤字を抱える事態に陥りました。そこで踏み切ったのが新たな収益の柱を立てるという決断。既存事業の延長ではなく、新たに立ち上げた事業に経営資源を集中し、わずか半年で赤字からの脱却に成功。黒字体質を取り戻しました。
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株式会社山田園 代表 下山 充様
売上を追っても利益が増えない。そんな堂々巡りから抜け出すために必要なのは「もっと頑張ること」でも「新しい武器を手に入れること」でもありません。必要なのは「やらないことを決める勇気」です。実際、オリンパスも山田園も“選ばなかったもの”が再建の鍵になりました。我々は時代の変革期において同じことで困っている会社をたくさんみてきました。そしてそんな方のために何かできないかと考えに考え、あるワークショップを用意しました。
それが「生産性倍増ワークショップ」です。

このワークショップではあなたの会社の現状をもとに「何をやめるべきか」「どこに力を注ぐべきか」を一緒に見つけていきます。「やめる決断が、利益を生み出す」その感覚を体験してみたい方はぜひご参加ください。
