8,400億円の負債を抱えるキャノンが営業利益8倍を実現した戦略キャノンの8,400億円の負債をほぼ完済させた方法
毎月売上はあるのに、なぜか会社にお金が残らない原因とは?
毎月の売上は安定しているのになぜか会社にお金が残らない。
そうやって忙しくされている経営者は少なくありません。かつてのキャノンも売上はあるのに思うように利益が出ず、負債は8,400億円以上に膨らんでいました。しかし、そこからある経営判断から負債をほぼ完済し営業利益を8倍に増加させました。
このV字回復を実現できたのはある経営判断があったからです。そして、その判断は大企業だからできた特別なものではありません。中小企業にこそ必要な考え方です。

中小企業でもできる、V字回復の第一歩とは?
~中小企業こそ真似したい“選択と集中”
キャノンがまず取り組んだのは「やらないこと」を決めることでした。当時赤字を出していた7つの事業であるパソコン、ワープロ、液晶ディスプレイなどをすべて撤退しました。売上にして年間734億円分を自ら手放したのです。しかし、この決断によって毎年300億円にのぼる赤字を止めることに成功します。「売上を減らしてまで撤退するなんて…」と当時は驚かれましたが、結果的にこの判断こそがV字回復の第一歩でした。次に、キャノンは浮いた資源を「利益の出る構造」づくりに再配分します。

選んだのは、プリンターとその消耗品。そして”あること”を意識して構造づくりに取り組んだところ営業利益を1,000億円→8,000億円と8倍にすることに成功しました。
その秘密とは…性質の違う商品をあえて組み合わせる?!
それはフロービジネスとストックビジネスを攻略することです。
■ フロービジネス(単発売上)
リンター本体など一度売って終わる「その場かぎりの利益」
■ ストックビジネス(継続収益)
インク・トナーなど「継続して繰り返し購入される商品」による安定利益
このビジネスモデルにより、キャノンは「売った後こそ儲かる仕組み」を作り上げました。本体は低価格で手に取りやすい。そしてインクなどの継続して購入される商品で利益が安定して積み上がるようにすることで、クロスセル前提の商品構成にしたのです。実際に当時のキャノンでは、営業利益の約6割を消耗品が稼いでいたといわれています。このようにフロービジネスとストックビジネスの組み合わせで利益が出る事業に注力することにより、見事キャノンは大逆転を果たしました。
この「選択と集中」の戦略は大企業だけに使える戦略ではありません。
人材も時間も限られる中小企業にも有効な戦略です。

キヤノンの決断から学ぶ、利益のつくり方
~弊社クライアントの例
弊社のクライアントでも「選択と集中」で利益を大きく改善した企業があります。
飲食店を営む株式会社ゆたか様は思い切ってディナー営業をやめ昼営業に集中しました。

株式会社ゆたか工業 代表 鈴木賢史様
売上が減ることへの不安もありましたが、結果は営業利益8倍になり社員のバカンス休暇も実現という劇的な変化がおきました。「何を伸ばすか」ではなく「何をやめるか」を決めたことで、会社全体の働き方と利益構造が根本から変わったのです。
売上を追う経営から、利益を残す経営へ
もしあなたの会社にも「利益がでない事業」があるならまずはそこを見直してみませんか?現状をしっかりと見つめ小さなことから取り組むことが「利益を残す経営」への第一歩です。

弊社が現在開催しているワークショップでは、「何をやめ、何に集中すべきか」の最初の一手をあなた自身の会社の状況に合わせて見つけていきます。「やめる決断」で未来を変えたい方はぜひご参加ください。
