売上の半分が消えた日立。どん底からV字回復した“ある決断”とは。赤字の日立は「売れる商品」をやめた。それでも黒字に転換できた理由
売上が半分に落ちても、半年で黒字体質になれた会社の話
2009年日立製作所は最終赤字7,873億円という、国内製造業として過去最大の損失を出しました。日本を代表する名門企業がこれほどの赤字を出したのは異例中の異例。当時、日立は“沈みゆく老舗”とまで言われるほどの危機的な状況に立たされていたのです。

しかし、そこからわずか1年で黒字転換。さらにその翌年には、バブル期以来の高水準の利益を記録。長年の低迷から抜け出せなかった企業が見事なV字回復を遂げたのです。
しかもその再建のカギは、大規模な投資や新事業の立ち上げではありませんでした。日立が選んだのは私たち中小企業でも実践できる「ある選択」だったのです。
赤字7,873億円からの大逆転。そのきっかけとは?
日立がとった選択、それは「利益のために売上を手放す」という決断でした。かつての日立はテレビやHDDなど人気の家電製品を幅広く展開していました。売上自体は決して少なくなかったのですが、利益がまったく残らない。特に、HDD事業は激しい価格競争で出せば出すほど赤字になる構造に陥っていたのです。

「売れているものをやめる」
普通ならなかなか踏み切れないこの決断を日立は下しました。結果として、利益が出ない事業から撤退し利益率の高いBtoB事業に集中したことで、翌年には見事に黒字へ転換。その後も高収益体質を維持し、バブル期以来となる営業利益を記録しました。この考え方は私たち中小企業にも十分応用できます。
たとえば
✓ 売上は上がっているのに、なぜか手元にお金が残らない
✓ 広告を増やしたのに、利益がほとんど出ない
✓ よく売れる商品ばかり優先している
こうした状況に心当たりがあるなら「売上をつくること」に全力を注ぐのではなく「利益が残るかどうか」を軸に判断する視点が必要かもしれません。
売上はある。でも、会社が苦しい。本当の理由とは?
弊社クライアントの株式会社山田園様では、主力としていたマーケットが縮小したことで売上が一時的に50%減少し大きな赤字に転落しました。当初は売上を取り戻そうと模索していましたが、その後利益率や生産性に着目した経営へと方針を切り替えました。その結果、半年で黒字体質へと改善することができました。

経営判断の軸を「売上」から「利益」へと移したことで会社全体の視点や体質にも変化が生まれました。
株式会社山田園
代表 下山 充様
このように、売上を追うことを一度手放し、「利益が残るかどうか」を基準に見直すことで経営の方向性がはっきりしてきます。とはいえ、今ある取り組みをやめることには不安や迷いがつきものです。

そこで、私たちは「利益を生む構造」への見直し方を事例とともに解説するワークショップを開催しています。
もしあなたが
・売上はあるのに、なぜか利益が残らない
・忙しいのに、会社にお金が残らない
などで悩んでいるなら、ぜひこのワークショップにご参加ください。
