第112号:絶対に知っておくべき、成熟化社会で企業の明暗を決める経営〇〇
市場の成熟化がますます進み、業績を安定成長させている企業と、衰退している企業の格差はさらに開いています。衰退している企業は、休日も満足に取ることなく頑張っているのにも関わらず、じりじりと業績が低下しています。一方で業績を安定成長させている企業は、労働環境は改善され、社員が働きがいの持てる職場づくりになっています。
成熟化社会で企業の明暗を決める「経営戦略」
この違いを生み出している大きな原因が「経営戦略」なのです。
経営戦略とは、企業の「経営目的」を指します。衰退していく企業の多くは、戦略もなく売上アップを第一に考えて、ただがむしゃらに頑張っています。戦略がないと、様々なお客様のニーズに応えるしかなく、業務が多岐に渡り商品も多くなっていきます。すると必然的に作業量は増え、残業や休日出勤をせざるをえなくなります。
安定成長を実現している企業は「経営戦略」を明確にして、真の顧客満足のために「やるべきこと」と「やらないこと」を明確にしています。「経営戦略」が明確であるということは、お客様の問題を明確に理解しているということです。お客様が抱える問題に的確に答えることで顧客満足が向上し、価格決定権も獲得することができます。そして価格決定権を持つことで、競合他社との価格競争から脱却することができ、儲かる会社になっていくのです。お客様に振り回されることもなく短時間で成果を作り出す集団になっていけるのです。
経営戦略を明確にすることで仕事を利益に変えることができる!
このように、「経営戦略」を明確にすることが企業の明暗を分けることになります。
売上の低下に苦しむ経営者は仕事が減っていると思い込んでいるのです。実際には仕事が減っているわけではなく、どの会社も忙しく働いています。ただ、仕事を利益に変えることができる企業と、利益にできない企業に分かれているだけなのです。
その違いは「経営戦略」を明確にして落とし込んでいるか、「経営戦略」があいまいで目先の売上獲得に奮闘しているだけか、です。
あなたの会社は「経営戦略」を明確にしていますか?
画像引用:photo AC