7期連続赤字のアシックスが、なぜトップに返り咲けたのか?

ミズノに追いつき、追い越したい
そう考えていたアシックスは
シューズに強みを持つ企業でしたが
総合スポーツメーカーとしては
ミズノに売上でも規模でも及びませんでした。
そこでアシックスは事業を拡大し
スキー用品やウェアなどにも力を入れましたが
バブル崩壊とともに市場が変わり
やがて7期連続の赤字に陥ってしまいます。
しかし、ここからアシックスはV字回復を果たします。
この絶望的な状況から
どうやって立て直したのか?
その答えは
中小企業でもすぐに実践できる
シンプルで本質的な取り組みでした。
アシックスが選んだ
「やめて、しぼる」立て直しの戦略
アシックスが再建のために
最初に行ったのは
利益に結びついていない事業から
撤退することでした。
スキー用品
ゴルフクラブ
スポーツウェア __。
かつては将来性を見込んで
力を入れたこれらの分野でしたが
いつものまにか経営資源を
食い続ける存在になっていました。
そこでアシックスは
思い切って本業以外の事業を手放し
創業時からの強みであるシューズ事業に経営資源を集中させるという選択をします。
アシックスにとってシューズは
✔ 開発力・技術力という他社にない強みがある
✔ 長年の蓄積があり、ブランドとしても評価されている
✔ 市場にまだ可能性がある(ランニングブームも到来)
といった“勝てる条件”が
そろっていたからです。
苦しい状況で
「やめる」ことには大きなリスクも
ありましたがそれでもアシックスは
「今だからこそ、本当に勝てる分野に絞るしかない」
と判断したのです。
実際
この集中によってアシックスは
シューズの開発・品質向上に
注力できるようになり
機能性の高いランニングシューズが国内外でヒット。
ブランドも再評価され
2005年には売上高でミズノを上回り
業界トップの座に返り咲きました。
このようにアシックスは
「あれもこれもやる」のではなく
今の自分たちが一番成果を出せることにしぼったことで復活を遂げたのです。
この判断は
中小企業にとっても重要なヒントになります。
✔ 今扱っている商品やサービスは
本当に全部必要ですか?
✔ その中に
強みを活かせていないものはありませんか?
✔ 「これはやめて、こっちに集中した方がいい」
と感じるものはありませんか?
リソースが限られる中小企業だからこそ
「やらないことを決める」
「強みが活きるところに集中する」
ことが
最も効果の高い戦略になることがあります。
アシックスのような大企業であっても
原点に戻り
本質的な判断をしたからこそ再起できた。
だからこそ
私たちにもできることがあると
思わせてくれる事例です。
「やらないことを決める」ためのヒント、ここにあります。
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弊社のクライアントの事例
弊社のクライアントでも
アシックスのように
「やらないことを決める」ことで
成果を出した企業があります。
たとえば
株式会社ゆたかさんは
以前はランチもディナーも営業する体制でした。
株式会社ゆたか 代表 鈴木 賢史様
しかし
実際にはディナーの利益率が低く
負担も大きかったため
思い切ってディナー営業をやめ
ランチに集中する方針をとったのです。
すると
その判断が功を奏し
営業利益は約8倍に増加。
スタッフの負担も減り
サービス品質も安定するという
好循環が生まれました。
「やらないことを決める」
という判断が
結果的に“やりたいこと”を続ける力になる。
そんなことを感じさせてくれる事例です。
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あなたの会社でもできます
もし今、
「商品やサービスが増えすぎている気がする」
「なんとなく、いろんなことを続けてしまっている」
そんな感覚があるなら
一度立ち止まって見直してみませんか?
そんな方はぜひ
生産性倍増ワークショップ
にご参加ください!
私たちが開催しているワークショップでは
✔ 自社の強みが活きる分野はどこか?
✔ 利益を出すために、やめるべきことは何か?
✔ 「集中すべき1つ」をどう見つけるか?
といったことを
一緒に整理していきます。
特別な準備は不要です。
今の状況をお話しいただくだけでも
ヒントが見つかるはずですので
ぜひ一度ご参加ください。